なぜ春に生理痛やPMSが悪化するのか?

3月のブログテーマ、春のゆらぎに負けない「お腹のお灸温活」について詳しく解説してゆきます

いよいよ3月。暦の上では春ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
「春はあけぼの…」と昔の人は言いましたが、現代に生きる私たちにとって、3月はなかなかハードな季節ですよね。卒業や転勤、新年度の準備など、身の回りの環境がガラリと変わる時期でもあります。
実はこの時期、当院へご来院される患者様から多く寄せられるのが、「いつもより生理痛がひどい」「PMS(月経前症候群)のイライラや落ち込みが激しい」というお悩みです。
なぜ、暖かくなってくるはずのこの時期に、女性特有の不調が悪化してしまうのでしょうか?今回はその理由を紐解いていきます。

春は「自律神経」のジェットコースター

春の不調の最大の原因、それは激しい寒暖差にあります。

3月は昼間ポカポカと暖かかったかと思えば、朝晩は冬に逆戻りしたような冷え込みを見せることがありますよね。私たちの身体は、この気温差に対応しようとして、体温を調節する「自律神経」をフル稼働させています。

しかし、急激な変化が続くと、自律神経がオーバーヒートを起こしてしまいます。自律神経はホルモンバランスをコントロールする司令塔としての役割も担っているため、ここが乱れると、生理周期に伴うホルモンの変動に身体がついていけなくなり、PMSの症状が強く出てしまうのです。

環境の変化による「心」の緊張

3月は「別れと出会い」の季節です。 ご自身の環境は変わらなくても、職場のメンバーが変わったり、お子さんの進学準備があったりと、無意識のうちに緊張やプレッシャーを感じやすい時期です。

東洋医学では、春は「肝(かん)」という機能が活発になる季節と考えられています。この「肝」は、情緒を安定させ、気(エネルギー)の巡りをスムーズにする働きがありますが、ストレスに非常に弱いという特徴があります。

環境の変化でストレスが溜まると、「肝」の働きがスムーズにいかなくなり、気が滞ります。すると、

  • 胸やお腹が張る
  • 理由もなくイライラする
  • 落ち込みやすくなる

といったPMSの諸症状が悪化しやすくなるのです。

「春の冷え」が子宮を直撃する

春はファッションも軽やかになりますが、実は足元や腰回りに冬の冷えが残っている「隠れ冷え性」の方が多いのもこの時期の特徴です。

自律神経の乱れによって血行が悪くなっているところへ、外気による冷えが加わると、骨盤内の血流が滞ります(東洋医学ではこれを「血(けつ)」の滞りと呼びます)。

子宮の筋肉が冷えて硬くなると、経血を押し出す際により強い力が必要になり、それが激しい生理痛(絞られるような痛み)となって現れます。

あなたの「春のゆらぎ度」をチェック!

以下の項目に当てはまるものはありませんか?

  • 生理前になると、いつも以上にイライラが止まらない
  • 普段は感じない「胸の張り」や「脇腹の痛み」がある
  • 寝つきが悪かったり、夜中に目が覚めたりする
  • 日中、急に強い眠気に襲われる
  • 生理痛が重く、痛み止めを飲む回数が増えた

1つでも当てはまる方は、身体からの「少し休んで、温めて」というサインかもしれません。

次回予告

春の不調は、気合や根性で解決するものではありません。 乱れてしまった自律神経を整え、冷え固まったお腹を優しく解きほぐしてあげることが、生理痛やPMS改善への近道です。

そこで次回(第2回)は、当院で多くの女性に支持されている「箱灸(はこきゅう)」について詳しくご紹介します。 「お灸は熱そう」「跡が残りそう」といったイメージを覆す、心地よい温もりの世界。お腹をじんわり包み込む、あの感覚の秘密をお伝えしますね。

この春、痛みや不調を我慢せずに、笑顔で新年度を迎えられる身体づくりを一緒に始めてみませんか?

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  5. 概要 背景 夜泣きは、夜間、特定の時間帯に、あるいは一晩中、断続的あるいは継続的に子どもが泣いたり騒いだりする一般的な状態である。小児の睡眠障害としては一般的であり,親からの医療的援助が強く求められるが,夜泣きに対する非薬物療法の一つとして小児鍼治療がある。本総説は、夜泣きに対する小児鍼の有効性と安全性に関する文献をレビューすることを目的とした。 方法 は以下の通り。文献検索は,PubMed,Cochrane Controlled Register of Trials(CENTRAL),Allied and Complementary Medicine Database(AMED),中国国家知識基盤データベース(CNKI),万芳データベース,中国科学技術雑誌データベース(VIP),OASIS,研究情報サービスシステム(RISS),National Digital Science Library(NDSL)で開始日のわかるものから2020年12月28日時点まで実施した。2名のレビュー著者は、検索で得られたすべての関連論文のタイトルと抄録を独立にスクリーニングし、適格な論文を選択した。症例報告や事例研究を含む、夜泣きに対する鍼灸治療に関する臨床研究のすべての変種を適格とした。データは、標準的なデータ抽出フォームを使用して、2人のレビュー著者が独立して抽出した。抽出されたデータは表形式で示され、叙述的に考察されている。 結果 は以下の通り。病院の外来から募集した小児2,324人をサンプルサイズとする12件の研究(ケースシリーズ10件、ケースレポート2件)を対象とした。すべての研究が中国本土で実施され、唯一の介入として鍼治療が行われた。主要評価項目である夜泣きに対する鍼治療の有効率は,9つの研究で100%,1つの研究で95%,別の研究で94%,残りの研究で86%と報告された。副次的アウトカムについては,1つの研究では再発率が14%であったが,別の研究では治療後の再発率が11%であったと報告されている。ほとんどの研究で追跡調査は行われていない。どの研究でも有害事象の可能性は報告されていない。ほとんどの子供が1回の治療で回復した。一般的に最も多く選択されたツボはEM30四缝とPC9中衝のツボであった。 結論 本総説 は、小児鍼が夜泣きに対して有効な治療法である可能性を示唆し、さらに検討する価値があると思われる。

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