産後の尾てい骨痛にお悩みの方必見。子育てに追われてだましだまし生活してませんか。
尾てい骨に痛みを感じている人
座ると尾てい骨が当たる人
そのうち治るかな?と思っている方。痛くなった時期別のおススメケアを紹介します。
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本記事のテーマ:
尾てい骨の痛みのメカニズムと治す方法を解説
目次:
1.尾てい骨が痛いってどういうこと?
1-1尾てい骨の自己紹介【みんな痛いの?激痛】
1-2産後に尾てい骨が痛む原因
2.尾てい骨痛の治し方
2-1 尾てい骨痛を治すときの注意事項
2-2 妊娠中の尾てい骨痛
2-3 出産直後の尾てい骨痛
2-4 産後3-4か月以内の尾てい骨痛
2-5 その他(出産経験のない女性、産後6か月以上たっている、男性)
3.おわりに【約束】
記事の信頼性:
記事を書いているのは16年目の理学療法士です。日本理学療法士学会、大阪府理学療法士会、及び産科リハビリテーション研究会会員ので、3児のママ、大有堂鍼灸接骨院のまゆです。
1.産後の尾てい骨痛の治し方
座るとおしりの骨が当たる?それはなぜ。どうすればいい。
1-1 尾てい骨ってどこ?なに?
尾てい骨に痛みを抱えると、椅子に座れない、授乳がしにくい、動きにくいと困難が生じますが、不調を感じなかったときは尾てい骨がどこでどのようにしているか興味を持ったこともないのではないでしょうか。
尾てい骨は、骨盤を形成する骨の1つです。また、頭蓋骨⇔首の骨⇔胸の骨⇔腰の骨⇔仙骨⇔尾てい骨とつながっています。尻尾の骨と言われますね。この尾てい骨と頭蓋骨までは、筋や筋膜、靭帯、関節包などで連結しています。そのことにより、例えば首を前に倒す動きをすると胸の褒めも丸まりやすく、骨盤が後ろに倒れるような影響が出ます。
尾てい骨は守られることなく、おしりの外側に位置した骨のため、転んでしりもちをついた時などに骨折することがあります。そのため、痛みが出てくるタイミングで転んだ覚えのある方はこれからお話しすることに当てはまらない可能性が高まります。
また、痛みがどんどん強くなる場合などは、腫瘍など病気が隠れている場合があります。安心して生活を送るためにも、CTやMRI、血液検査などで骨折の有無を確認できますので、心当たりのある方はお近くの病院にご相談ください。それらの病態のない多くの方は、以下をご覧ください。
1-2 尾てい骨が痛む原因
赤ちゃんを出産するために、母体は骨盤の靭帯を緩め、開きやすくすることで赤ちゃんが外に出やすくなるように変わります。産後は骨盤が最大限緩んだ状態から、3~4か月をかけて骨盤をもとの状態に戻そうとします。その過程でも骨盤は緩い状態なので、姿勢や外力による影響をとても強く受けます。
尾てい骨は仙骨についている骨です。その仙骨は体の内側に向かってカーブを描いている位置が理想です。しかし、骨盤が歪むことで仙骨が後ろに飛び出し、その先端についている尾てい骨が椅子の座面に当たって痛みを生じさせます。また、周りの靭帯、神経、筋肉が張り詰めて痛みが出るともいわれています。
出産直後の骨盤の場合は、手で軽く押しただけでも動いてしまうほど柔らかい状態です。よく見られる骨盤を歪ませている動きとしては、不良な授乳姿勢、骨盤ケアをしないでの歩行、不必要なストレッチ、間違った運動、脚を組む、などが見られます。
基本的な考え方は、骨盤が歪む習慣を作らないこと。身体を左右対称に使うことを意識することから始まると思います。
2.尾てい骨痛の治し方
2-1 尾てい骨痛を治すときの注意事項
尾てい骨痛の治し方で注意する必要があるのは、今あなたが妊娠中なのか、出産直後なのか、産後3~4か月以内なのか、それ以降なのか、妊娠経験がないのか、男性なのかなど様々な状況で対応の仕方に大きな違いが出てくることです。
また、先にも書きましたが、痛みがどんどん強くなっている、シビレ感覚がある、転倒の既往がある、などの心当たりがある方は、病院に受診して病気ではないと確認が取れてから治していきましょう。
では、これから長文になるので、ご自身が当てはまる部分を選びながら読んでいただけたらと思います。
2-2 妊娠中の尾てい骨痛
妊娠中なのであれば、自分で治すのは難しいかもしれません。お腹に赤ちゃんがいるので、子宮の重さと内臓の下垂が骨盤ケアのセルフケアを妨げます。痛みをとりたくて、自分で尾骨をグイグイ押したりはしないでくださいね。大きな骨ではないので、リラクシンというホルモンによって靭帯の結合が緩くなっているので、簡単に損傷をうけてしまし、余計に痛みを作ってしまう危険性があります。
マタニティケアを勉強している施術師によって、優しく確実に骨盤ケアを行い、日常生活のなかで注意点を教えてもらいましょう。また、日常の中で骨盤ケアをする習慣を取り入れることも大切なので、そこまで教えてくれる治療院に通うことがおススメです。
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2-3 出産直後の尾てい骨痛
出産直後であれば、自分で治そうとするのはやめて専門に勉強をしている施術師に任せるべきです。この時期にむちゃをすると、靭帯を伸ばしてしまうことで、今後の骨盤の戻りが悪くなり、産後の身体を自ら傷つけてしまうことになります。
ただ、出来ることが全くないわけではありません。まず、入院中にあせってストレッチをするのは止めましょう。時間があるので、ベッド上でやってしまう方が時々います。
できるだけ左右対称の生活を心がけましょう。生まれたばかりの小さな赤ちゃんに授乳する際、胸を赤ちゃんに近づけて授乳してしまう方がいますが、骨盤もゆがみますし、背中や腰の痛みにもつながるので授乳クッションを使用するなどして赤ちゃんが胸に近付くような環境を整えましょう。
出産直後から歩行するときは骨盤ベルトを正しい位置に着用したうえで移動してください。「ちょっとトイレまでだから」「食器を返しに行くだけだから」という気持ちもわかりますが、自分を労わってあげてください。
2-4 産後3-4か月以内の尾てい骨痛
自宅に戻り、赤ちゃんとの新しい生活リズムを少しずつ作っている時期でしょうか。この時期の注意ポイントとしては、骨盤ケアはマイルドという事です。
自分でセルフケアを行うとわかると思いますが、腰をねじったり、股関節を動かしたりするだけで簡単に骨盤が動いてしまう時期なので、衝撃を与えるような骨盤ケアは選択する必要は無いと思います。
この時期に強い外力の加わる骨盤矯正を行っている治療院は産後の身体にあまり詳しく内科の性があるのでおススメしません。産後のデリケートな体を勉強している専門の治療院を選択することが、その後の痛みや骨盤の不安定を回避するために必要なことだと思います。
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また、ヨガなどはもう少し骨盤が閉じてから行った方がいいように思います。まだ、骨盤が緩い段階なので実はヨガやストレッチのような動きをすると、妊娠前よりも身体が柔らかく動きます。もともと硬い女性は、少しうれしくなって柔軟体操やヨガなど先取で始めてしまったりするのですが、これ骨盤の靭帯を自分で伸ばしてしまう可能性を含んでいるので、もう少し待つことをお勧めします。
2-5 その他(産後6か月以上 、出産未経験の女性、男性)
セルフケアや、施術所の骨盤矯正に制限が少なく尾骨痛を取ることができる時期です。この時期に大切なことは、受け身でいないこと。骨盤矯正をして骨盤を整える事は治療者も可能ですが、それを維持するための筋肉や姿勢、身体の使い方を覚えていくことが大切です。
骨盤は一度矯正してもどしたら、生涯歪まない組織ではありません。残念ながら簡単に歪んでしまう組織の1つです。それでは、どうやって大切に骨盤を守っていくか?というと、定期的に治療所に来ていただくのが私たちは嬉しいですが、日常でどのような動きはアウトなのか、今自分の身体は歪んでいるのかセンサーを持つことだとおもいます。
ちゃんとセルフケアを教えてくれる治療所に行き、「今日は少し歪んでるな?」と思ったら自分で寝る前にエクササイズをしてみる。それでも治らなくて困ったことになったら、また治療所に来てもらう。そういう関係が築けるところで治療してください。
そういう意味で、ヨガはいいですよね。一番のお勧めは、一度治療者が短期間でちゃんと骨盤を矯正し、その状態をもってヨガなどのエクササイズにいそしむのがベストではないかなぁと個人的に思います。
3.おわりに【約束】
セルフケアについて一つも書けなかったので、消化不良になってしまいました。別の回で必ず書きます。