それ、ただの疲れじゃないかも?『秋バテ』の正体

第1回 秋バテの正体と自律神経チェック

10月に入り、朝晩は涼しくなってきたが、「なんだか身体が重い」「ダルさが抜けない」と感じていませんか?

今年の夏の特殊性 観測史上最高の高温を記録した今年の夏は、体温調節機能に例年以上の負担をかけました。この「夏のツケ」が、今、秋の不調として噴出しています。

多くの方が「ただの疲れ」と見過ごしがちなその不調こそ、『秋バテ』です。

今回のブログ記事では、この秋バテの正体と、身体のコントロール役である「自律神経」との密接な関係を、だいゆうどう鍼灸院・接骨院の視点から解説します。

秋バテの正体=「夏のツケ」と「秋の追い打ち」

秋バテとは、夏の間に受けた「冷房による冷え」「猛暑による脱水と疲労」「睡眠不足」といったダメージが回復しきらないまま、秋特有の気候変化に突入することで起こる複合的な不調のことです。

夏のツケ
  • 冷房と外気温の差に、体温調節が毎日フル稼働。その結果、自律神経が疲弊しきっています。
  • 暑さで食欲不振になり、栄養不足になっているケースも多くみられます。
秋の追い打ち 10月は、体調を崩しやすい要因が凝縮しています。
  • 激しい寒暖差  日中は暑く、朝晩は冷え込む日が増加します。
  • 日照時間の減少  太陽の光を浴びる時間が減り、心の安定に関わるセロトニンの分泌が減少しやすいです。
  • 低気圧の影響  天候が変わりやすく、低気圧が続くと頭痛やだるさが増す人が多いです。

秋バテの核心 自律神経の乱れとは

自律神経の役割

自律神経(交感神経と副交感神経)は、私たちの意図とは関係なく、体温、心拍、血圧、内臓の動きなどを24時間自動で調整している身体の司令塔です。

10月の気候と自律神経
  • 寒暖差アタック  激しい寒暖差にさらされると、自律神経は体温を一定に保つために過剰に働き続けます。これがまるでスポーツでの「捻挫」のように、自律神経にダメージを与えてしまうのです。
  • 体温調節の不全  疲弊した自律神経は、血管の収縮・拡張をうまくコントロールできなくなり、「手足は冷たいのに顔は火照る」など、体温調節が乱れます。

だいゆうどう鍼灸院・接骨院では、この秋バテによる自律神経の疲弊を、単なる疲労ではなく、「身体の司令塔の機能不全」と捉え、根本的な回復を目指しています。

あなたの不調はどこから?秋バテの具体的な症状

自律神経の乱れは、全身にさまざまな形で現れます。以下の症状に心当たりはありませんか?

症状タイプ具体的な症状
身体の不調□ 朝起きるのがつらい(だるさが強い)
□ 頭痛やめまいが頻繁に起こる
□ 胃もたれや食欲不振が続く
□ 手足が冷たい、または汗が異常に出る
精神的な不調□ なんとなく気分が落ち込む・やる気が出ない
□ イライラしやすい・焦燥感がある
□ 夜なかなか寝付けない、または眠りが浅い

【セルフチェック】あなたの秋バテ度は?

以下の項目にチェックを入れて、ご自身の状態を客観的に把握してみましょう

秋バテ度チェックリスト(過去1週間)はいいいえ
理由もなく肩や首がこっていると感じる
目の疲れや、光がまぶしく感じることがある
冷たい飲み物や食べ物を多く摂ってしまった
夜、寝つきが悪く、何度も目が覚めてしまう
天候(雨や台風など)の変化で体調を崩しやすい
最近、人との会話や交流が億劫に感じる
以前より集中力が落ちたと感じる
【チェック結果の目安】
  • 1~3個 軽度の秋バテ傾向。セルフケアで改善可能です。
  • 4~5個 要注意レベル。自律神経がかなり疲弊しているサインです。
  • 6個以上 施術による根本的なケアを強く推奨します。放置すると長引く可能性があります。

短期間での回復を目指すために

  • 秋バテは「時間が解決する」と思われがちですが、自律神経の疲弊は骨盤の歪みや深部の筋肉の緊張と連動し、慢性的な症状に移行しやすいのが特徴です。
  • 当院では、この疲弊した自律神経に対し、身体に負担をかけず深部の緊張を緩める「全身調整」や、乱れたバランスを整える「鍼灸」など、根本にアプローチする施術で「1回でも少ない回数での回復」を目指します。
  • 次回の記事では、秋バテを悪化させる「生活環境の落とし穴」と、ご自宅でできる簡単な対策について詳しくご紹介します。
  • 自己判断せず、つらい症状が続く方は、お気軽にご相談ください。

次回の予告

第2回は「秋バテは【ゆがみ】が原因!?子育てママ・オフィスワーカー必見!慢性的な不調を断つ」と題して、秋バテを悪化・慢性化させる【体の歪み】に焦点を当て対策を解説します。どうぞお楽しみに!

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